プレコンセプションケア推進5か年計画 こども家庭庁
5月22日、こども家庭庁は「プレコンセプションケア推進5か年計画~生と健康に関する正しい知識の普及と相談支援の充実に向けて~」を公表した。
今後、プレコンセプションケアの概念の普及と相談支援体制の充実に向けた取り組みが行われていく。
基本的な考え方と主な取り組みは、下記の通り。
基本的な考え方
1.プレコンセプションケアに関する概念の普及
プレコンセプションケア…性別を問わず、適切な時期に性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う
性別を問わず、思春期から成人期に至るまで全ての人が、発達段階や状況に応じてこの概念を知り、知識を適切に身に付けることが重要。
2.プレコンセプションケアに関する相談支援体制の充実
現在、相談先として自治体の窓口があまり知られていない現状を踏まえ、若い世代がより相談しやすくなるような体制づくりが必要。
3.専門的相談支援体制の強化
産婦人科以外の医師もプレコンセプションケアに関する十分な知識を持つとともに、かかりつけ医と産婦人科医の必要に応じた連携に資する資材が必要。
今後5か年の集中的な取り組み
【全ての世代に向けた取り組み】性や健康に関する正しい知識の普及と情報提供
・SNS等を活用した積極的な情報発信
・プレコンセプションケアの普及に係る人材(プレコンサポーター)の育成と、講演会等の開催支援
<目標>認知度80% プレコンサポーター5万人以上
【妊娠・出産を含めた性や健康に関する相談を求めている方への対応】相談支援の充実(一般相談)
・相談窓口の認知推進
・身近な地域における専門家による相談支援体制の整備
・相談者の利便性に配慮した運営
<目標>相談窓口認知度100%
【専門的な相談をしたい方への対応】相談支援の充実(一般相談)
・全国に相談窓口を展開
・医療者用相談対応マニュアルの作成・周知
<目標>専門相談医療機関数200以上
なお、推進にあたっては、若い世代の意見を聞き、当事者のニーズに沿って取組を実施し、定期的に施策の効果を評価していく。
また、国は国立成育医療研究センターと連携し技術的に支援をする。さらに自治体は、この5か年計画を参考に地方版推進計画を策定するなどして、計画的に推進していくこととなる。
詳しくはコチラ