先月30日、厚生労働省が令和6年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表した。これによると、職場での熱中症による死傷者は1,257人(前年比14%増、過去最多)に上り、うち4割が建設業と製造業の現場で発生している。発生時期は7月と8月の2か月間に集中しており、午前中や午後3時前後に被災しやすい傾向にあった。
また、死亡者数は、31人(男性28人、女性3人)と昨年と同数を記録。死亡者数でも建設業(10人)と製造業(5人)での発生が多かった。死亡災害の事例では、発症時・緊急時の措置確認及び周知の確認が不十分なケースが少なくなかった。
この状況を受けて、厚生労働省は、職場での熱中症対策の徹底を呼びかけている。
具体的には、「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」の実施を通じて、①暑さ指数の把握、②労働衛生教育の実施、③糖尿病や高血圧症など熱中症のリスクが高い従業員への配慮を重点的に行うよう喚起している。
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https://www.med.or.jp/people/health/heatstroke/006849.html
また、6月1日から罰則付きで事業者に熱中症対策を義務付ける「労働安全衛生規則(第612条の2)」が施行されたこともあり、今夏の労働災害対策の徹底が求められている。
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