2月9日に「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」策定検討会の第4回が開催された。
•日本人の食事摂取基準(2025年版)では、現在入手可能な研究結果等が主に日本食品標準
成分表2015年版(七訂)相当の方法で計算されたエネルギー量やエネルギー産生栄養素量
を使用していることを踏まえ、指標値は日本食品標準成分表2015年版(七訂)に基づき計
算されたエネルギー・栄養素摂取量に対応するものとして策定。
•少なくとも1日当たり25~29gの食物繊維の摂取が、様々な生活習慣病のリスク低下に寄
与すると報告されているが、食物繊維摂取量と生活習慣病リスクとの間に明らかな閾値は
存在しない。少なくとも1日当たり25gの食物繊維を摂取した方が良いと考えられ、この値
と日本人の摂取量との中間値を参照値とした上で、目標量を算定。
•食物繊維摂取量推定における、食物繊維測定法変更の影響を明らかにする必要がある。あ
るいは、新規測定法を用いた研究の実施・集積が必要である。
•アルコールは、化学的にも栄養学的にも炭水化物とは異なることから、炭水化物の項で扱
うのではなく、エネルギー産生栄養素バランスの項においてその扱いを説明する。
•日本人の食事摂取基準(2020年版)において炭水化物の項に記載していたアルコール(エ
タノール)の健康リスクについては、2025年版では削除。
・ナトリウムの摂取量は検討中。
などといった課題の議論がなされた。